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当院では骨粗鬆症の検査、治療を行っています

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは

 WHO(世界保健機関)では「骨粗鬆症は低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し,骨折の危険性が増大する疾患である」と定義しています 。このようにWHOは、骨粗鬆症は疾患であり、骨折を生じるにいたる病的過程であり,骨折は結果として生じる合併症の一つであるとしています。また骨の強さは「骨量」と「骨質」により規定されます。

「骨量」は骨に含まれるカルシウムなどに代表されるミネラル分の量で、骨密度検査はこの骨量を測定します。「骨質」は骨自体の構造や新陳代謝に影響されます。これらが低下することで骨の脆弱性が増し、合併症である骨折により疼痛や身体支持機能の低下、それに引き続く運動機能障害による生活機能障害が発生することが問題となってきます。

骨粗鬆症になりやすい人

骨粗鬆症の原因としては、加齢に伴う運動不足(筋力低下)や閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)低下、また骨を形成するために必要な栄養素不足の食生活が挙げられます。このように、加齢や生活習慣に起因する骨粗鬆症​を原発性骨粗鬆症といい、だれでもなる可能性はあります。一方で、それ以外の特定の原因で骨粗鬆症になる場合もあり、続発性骨粗鬆症といいます。

続発性骨粗鬆症の原因(一部)

  • ホルモン異常をきたす疾患(副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症など)

  • 薬物の長期服用(ステロイド薬、ワーファリンなど)

  • 先天性疾患(骨形成不全症、マルファン症候群など)

  • アルコール依存症

  • 糖尿病

  • ​関節リウマチ

骨粗鬆症になると…そのリスク

骨粗鬆症が骨折の最大の危険因子であることは広く知られています。また骨粗鬆症によって引き起こされる骨折、なかでも大腿骨近位部骨折は単に移動能力や生活機能を低下させるだけではなく、死亡率を上昇させることも様々な研究から明らかにされています。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の予防と治療の目的は、骨折を予防し骨格の健康を保って生活機能とQOLを維持することです。骨の強度を上げることはもちろん、転倒を予防するための運動療法も含まれます。骨粗しょう症に対する主な治療法は、

  • 薬物療法

  • 運動指導、理学療法

  • ​食事指導

​​などがあります。骨粗しょう症治療薬は様々な種類がありますので検査結果や骨粗しょう症になった原因を考慮して選択します。

骨粗しょう症治療薬

女性ホルモン製剤

カルシウム製剤

活性型ビタミンD3薬

ビスホスホネート製剤

​ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体

副甲状腺ホルモン薬

SERM

などなど。

投薬方法や期間も様々です。

骨粗鬆症についてもっと知りたい方はこちらのサイトもご活用ください

厚生労働省e-ヘルスネット

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参考文献

骨粗鬆症の 予防と治療ガイドライン 2015 年版

編集 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会 (日本骨粗鬆症学会 日本骨代謝学会 骨粗鬆症財団)

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